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フランスではなぜ婚外子が多いか

今日本では少子化対策に必死になっている。
国会では少子化対策大臣が任命され、その大臣に
子供が居ないということまで喧伝され是非が問われた。

私も子沢山ゆえあちこちのシンポジュームに呼ばれ意見を聞かれた。
それにひきかえフランスではいまや出生率が2、0を超え、ヨーロッパ
でも有数の多産化率を誇る国家となっている。

これはなぜか、その原因を調べてみると驚くことに婚外子の割合が極めて多いことである。
フランスの女性の半数以上が結婚しないで子供を産んでいる。それでは日本でも少子化
対策の一環として婚外子の出産を奨励したらどうかという議論にはならない。

日本では儒教精神や道徳問題が脈々と流れており文化の違いもあることから
おそらくそんなことを政治家が言い出したら確実に袋だたきにあい「ててなし子
を産めというのか」と阿鼻叫喚となるに違いない。

この背景には文化の違いだけでなく国の政策においても大きな違いがある。
仏では福祉政策が充実していて婚外子を産んでも政府の手厚い保護があり
生活の心配をすることもない。だからそんな経済の問題だけで子供を産むのかと
いうとそうでもない。

このほどある機関が国民調査をしたところフランスの一般女性の9割以上が
「子供を持つことは人生の幸福には欠かせないこと」答えている。

このあたりが日本の女性と大きく違うとこだろうと思う、もし同じ設問で
日本でも調査したらおそらくこんな結果は出ないと思う。日本では年々
晩婚化し、豊かな生活を享受するためにも子供を産むことは人生のリスクと
考える女性が増えつつあるという調査も散見される。

子沢山の経験者としては声を大にして言いたい。子育てはたとえ苦労が
あったとしても素晴らしいですよ、と、人生の幸せに欠くことの出来ない
かけがえのない天の恵みであることを・・・・・・・。

by kenjyuojisan | 2009-03-10 07:27  

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